静電気を防ぐには、体に静電気を溜めないこと、うまく逃がすことが重要

ドアノブを触ってパチッ、手をつなごうとしてパチッ、セーターを脱いでパチパチッ。乾燥する季節が来ると活発に活動を始める静電気は、通称「パチパチ君」と呼ばれていました。1984年静電気防止に効果が高いことを謳ったライオンの柔軟剤「ソフランC」のテレビCMに登場した静電気の妖精の名前です。私の年代では、パチパチ君といえば静電気を連想します。

小学生の頃は、下敷きを頭にこすりつけ、髪を逆立てて遊んだものでしたが、今パチパチ君は私にとってちょっとした恐怖さえ覚える存在です。まず、いつ攻撃して来るか全く分からない点が恐怖です。

毎回不意打ちで襲い掛かって来るから、心のダメージも倍増なのです。一度パチッとやられると疑心暗鬼に陥り、触れるものすべてに恐怖を覚えてしまう、と言っても大げさではありません。ホテルなど、じゅうたん敷きの廊下は本当に苦手です。ちなみに、雷も雲に蓄えられていた静電気によって引き起こされる放電現象なのです。

静電気発生の主な原因は、乾燥と摩擦によるものです。化学繊維衣類が普及し、人体に静電気が溜まりやすく、自然放電しづらくなりました。人体やプラスチックは電気が通りづらい反面、電気を溜めやすくもあります。体に溜まった静電気が一気に放電されるときにパチッとなるわけです。

パチパチ君からの攻撃を防ぐには、体に静電気を溜めないこと、溜めてしまったらうまく逃がすことが重要になります。体に静電気を溜めないためには、帯電しづらい環境と体質作りが必要です。湿度が高いと静電気はマイナスイオンと結び付き逃げやすくなります。

湿度が35%を下回ると静電気が起こりやすくなり、60%を上回ると発生しなくなる性質があります。その為、室内は湿度60%に加湿することが理想的です。静電気を溜めやすい体質もあります。本来弱アルカリ性の体内が、水分不足などで酸性化し静電気を溜めやすくなると言われています。

水分を十分に摂取し、体内・皮膚・髪を潤し保湿することも静電気防止には大変重要なのです。また、合成繊維の衣類から天然繊維の衣類に変えるだけでも静電気が軽減できます。

体に溜まってしまった静電気を放電するには、地面や壁に手を着いたり、皮製のバッグ、ベルト、靴や木製家具に触れたりすることで、少しは静電気が軽減されます。スニーカーはラバーソールのため、体に溜まった静電気を足から地面へ放電することができなくなります。

ゴムは絶縁体なので、スニーカーは静電気を溜めやすい靴と言えます。最近では、静電気除去リストバンドや導電性繊維製品を身に着けることで、静電気を防止することができるようになりましたので、試してみてはいかがでしょうか。